ああそうなんだイタリア語 19 catenaccioとchampagne

ああそうなんだイタリア語 19 catenaccioとchampagne

現在ワールドカップ2022に向けてのアジア予選が行われています。この項を書いている現在日本は6試合で4勝2敗、グループBで2位につけており、なんとか最終予選への突破圏内には入っています。これまでの6試合を見ると、最初から順に 0-1,1-0,0-1,2-1,1-0,1-0と6試合での得点がわずか5点、全ての試合が一点差で、得点を入れない代わりに、入れられてもいない。こういうサッカーの試合のことをCATENACCIOと言います。catenaとは鎖、チェーンのことで、catenaccioはドアの掛金などのこと。転じて、「守りの試合」「守備固め」の勝ち方や、作戦のことを言います。日本の試合を見てください。得点は0-1-0-2-1-1ですから、まさしくcatenaccioです。見ていてはハラハラドキドキ、イライラする試合ですね。実は嘗てのイタリアがそうでした。いや、イタリアは今でもcatenaccioが主流かも知れません。守りのチームがイタリアの代名詞のようなものです。これで、ワールドカップ優勝4回と、一位ブラジルの5回に続く優勝回数を誇ります(優勝4回にはドイツも入ります)。

日本もcatenaccio国になったのでしょうか?どちらかと言うと、得点力がない分を守りでしのいでいるという感じですから、得点力が欲しいというところでしょうね。ただ、イタリア人も言いますが、catenaccioは面白くないことは確かですね。先日、高校サッカーの地方の決勝戦をテレビで見ました。どちらも強豪校で、全国大会で優勝してもおかしくないチームです。この試合は実に面白かったですね。攻撃につぐ攻撃です。ボールを戻して、ぐるぐる回して、相手の隙をついて一気に攻める積りで逆にパスミスでボールを取られるようなことはしません。こういう攻撃的な試合のことは、champagneと言います。シャンパンのことですが、多分シャンパンでも飲んで騒いでいるような派手な試合という意味だと思いますが。

そういえば、1989年まだあまりサッカーに興味がなかった私はイタリアに住むことになり、テレビをつけて何気なくサッカーを見ていて、その面白さに惹かれました。日本のサッカーを見ていて面白くなかったのは、はっきり言ってそのスピードにありました。当時日本はJリーグを作ろうとしていた時期でまだプロのサッカーチームはありませんでした(Jリーグは1991年発足)。つまり、全くスピードが違ったのです。しかも当時はあのマラドーナがナポリで大活躍していた時期です。ナポリの試合はほとんど彼一人で勝っているみたいで、その頃優勝したのは、誰がなんと言おうとマラドーナ一人の力だ(とは言わないでしょうが)という感じでした。

最近大谷選手の活躍がすごいですが、ベーブルースを比較して、数字だけ見てベーブルースを越えるとか言う人がいますが、その人がベーブルースを実際に見てそう言っているのであれば納得ですが、数字だけでは表せないと思いますね。その人のすごさは実際に見てみないと分からない。そういう意味では、マラドーナは私はテレビでしか見ていないけれど、凄かった。ペレについては試合を見てないので、その凄さは分からないですが。今では、日本も世界ランク28位まで上がっていますから、相当個人のレベルも上がったのでしょうが、当時は動きが遅かったのではないかと思います。

イタリアの「カテナッチョ」については、有名で色々研究している人もいるようなので、興味のある方は検索して調べてみてください。ワールドカップ予選はいずれにしろあと4試合、catenaccioであろうと、champagneであろうと、勝って欲しいと思いますね。catenaccioでは、勝てないちょ!なんてダジャレが聞こえてくるような気もしますが、、、。

 

 

nakahara