ああそうなんだイタリア語 23 Stramilano

ああそうなんだイタリア語 23 Stramilano

Stramilanoというマラソン大会がミラノで毎年開かれています。私は過去6回参加しています。ほとんどが1992年からの駐在時代の5年間ですが、2016年にも久しぶりに参加しました。確かハーフのコースと10kmのコースがあり(5kmもあるようだ)ハーフは真剣に走る大会のようですが、10kmはまさにイタリアそのものの大会であるという感じ。2016年の大会は参加者が62,000人と東京マラソンをはるかに凌ぎますが、多分10kmのコースに50,000人くらい参加しているのではないかと思われます。何故イタリアそのものの大会か?というと、このレースは、勿論100人か200人くらいは真剣に順位を競って走っていますが、残りはお祭りです。

まず、2016年の大会から言うと、スタートの合図(が聞こえたかどうかも定かでないが、定刻がその時間だとすると)から、私たち(このレースには日本から九段アカデミーの受講生4人と共に参加)がスタートするまでに30分以上はかかったでしょう。それまで全く前の方が動かなかったくらい、大勢がDuomo広場とその前の通りにひしめいていた。日本のマラソン大会でも号砲から出発まで10分程かかる大会に出たことはあるが、30分はない。つまり、10㎞レースだと速い人はもうゴールに着いているのだ。日本だと早く走りたいので、後ろから押す感じがあるが、イタリアでは人を押すことはないので、余計時間がかかるのだろう。イタリア人は決して道路を走ったり、エスカレーターを歩いて登ったりしませんから。

そして、このマラソン大会は最初は皆少しは走っているが、1㎞あたりからは、皆歩く。話しながら歩く。つまり、5万人が話をしながら、10㎞を歩いている、そういうレースです。私はこれを見て、世界最大の歩くディスカッション大会だと呼んでいる。勿論時々走ったりはしているのだが、、。途中に給水所があるが、ここは給水所というよりも、お菓子や果物、パンなどが置いてある。皆ここで休憩するが、そのあとは三々五々という感じで、帰宅するが多くいます。いや、恐らく6~7割くらいはゴールまで行きます。ゴールへ行くとメダルを貰えますから。しかし、3~4割の人は、適当に走ったら(歩いたら)帰宅します。将に市民大会を地で行っている感じです。

もし、興味があれば是非参加してみてください。天気が良ければ、ミラノの旧市街の車道をぐるっと歩けます。Duomoから始まって、Porta Veneziaを通りNaviglioのそばを通り、Sempione公園を通ってその中にある競技場までのコース。ミラノ市内観光が出来ますよ。尚、Straというのは、「例外的な」「異常な」「~を越えて」と言った意味を持つので、Stramilanoは「ミラノを越える」という意味なんでしょうね。straを使った言葉には、straordinario 日常を越えた=並外れた=特別の、straniero 外国の、外国人などの単語があります。

nakahara