Monthly Archive 10月 2021

ああそうなんだイタリア語 10 ジャパンは中国語

ジャパンは中国語である。

ジャパンは、マルコポーロが日本のことを東方見聞録の中で「ジパング」と呼んで、それが英語になってJapanになったというのが定説の様である。では、Japanの前は、つまり英語の前はどうだったのか?Marco Poloは、当時のベネツィア共和国の人でイタリア人である。

以下本文(読んで楽しいイタリア語の話)からの引用*「彼が書いたとされる「東方見聞録」によれば、13世紀の日本は「黄金の国ジパング」と呼ばれていたとある。-中略ー Marco Polo自身は日本には来ておらず、伝え聞いた話のようだ。このジパングであるが、一説には中国が当時日本をそう呼んでいたということである。」**引用終了

さて、この先は本文では話が長いので、ここでは話を短くしよう。日本は、中国語のピンインでri-benと書く。これはカタカナでは表しにくいが、リーベンよりもジーベンに近い。勿論地方によってかなり発音は異なる。当時は元=今のモンゴル、が支配していた時代であり、マルコポーロさんは、日本のことを「ジーベン」だよと教えられたのであろう)。東方見聞録が発行されたのは、マルコさんが亡くなってから100年もあとのことで、しかもフランス語で発行されている。そうすると、イタリア人のマルコさんが中国で教わった日本という国が「ジーベン」だったとしても、ベネチアでは今でも語尾がN+母音の場合母音を省略する都市であるから、ジーベンはそのままジーベンかジーポン、またはジーパンとなり、フランス語ではジパンと呼ばれたと考えられる。今のフランス語ではジャポンである。この「ジパン」が日本という国だとして当方見聞録で紹介され、これが英語になってジャパンになったのである。では、ジパングの「グ」はなにかって? 中国語では「国」のことを「Guo」と言う。これは、カタカナで書くと「グオ」だが、まあ「グぉ」である。つまり、ジパングは、日本国のことである。こういう訳で、ジャパンは中国語からの派生であり、つまり中国語の読み方をイタリア~フランスを経由して英語にしたものだ。

付け加えれば、Koreaも「高麗」の中国語読みが英語になったという。さらに言えば、中国そのものも、昔の呼び名「支那」がフランス語読みのChine(シン)から英語読みでチャイナになったものである。

ああそうなんだイタリア語 9

「ああそんなんだイタリア語」を約2年ぶりに復活させることにしました。尚、今回からの内容は、私がイタリア語の単語について書いた「読んで楽しいイタリア語の話」(詳細はこの投稿の第一回目で紹介)の記事を、手直ししたり加えたりして、記事をご紹介するものとします。新しい記事もありますが、イタリア語の単語をベースにしたお話になります。

私もイタリアやイタリア語に関わって50年が優に過ぎました。最初は学生として、次に留学生として、そして企業からの駐在員として、イタリア語学校の代表として、その後は「ファッション用語のイタリア語会話」とか、「読んで楽しいイタリア語の話」「イタリア語のイディオム」「イタリア語のことわざ」などを本にしてきました。そういう経験から、面白そうな話題を書いて行きますので、よろしくお願いします。

復刻第一番は、「言葉の始まりは喉頭音から、イタリア語で検証」:先日テレビを見ていたら、ある研究者の方が鳥の鳴き声の意味を研究されておられました。鳥は違った鳴き方をするので、何か意味があるのだろうという事で研究をされているのですが、その結果「ここに食べ物があるよ」とか「敵が来た」、「逃げろ」などという言葉(音)を聞き分けることが出来るそうです。見た方もいらっしゃるかと思います。人間は、喉、舌、唇などを使って音を出しますが、鳥や猿の声は基本的に喉だけを使って音を出します。イタリア語で言うならば、喉頭音とは、CならCa/Chi/Cu/Che/Co音です。Ce/Ciは口蓋音と言います。GはGa/Ghi/Gu/Ghe/Goが喉頭音、Ge/Giは口蓋音。それにQの音、Qua/Qui/Queなどです。カタカナで書けば、カキクケコ、ガギグゲゴ、クア・クイ・クエです。またHも喉頭音ですが、イタリア語ではご存知のように頭にくるHは発音しません。日本人はいとも軽く「ハ」と言いますが、イタリア人に「ハ」と言わせようとすると、喉から絞り出すような感じで「ー」と言います。イタリア人はモーターバイクが大好きですが、YAMAHAは「ジャマア」HONDAは「オンダ」KAWASAKIは「カワサキ」ですが、フレンツェだとカキクケコの音が同じ喉頭音のハ行になるので、「ハワサヒ」と、何を言っているのか分かりません。ホンダのHを無理に発音しようとすると「ンダ」と最初の音を出すのに声を絞ります。つまり、喉頭音と言うのは、結構力を使います。

さて、イタリア語でQuanto, Quando, Quale, Chi, Che, Cosa, Come は、疑問詞ですね。「どれほど」「何時」「どれ」「誰」「何」「何」「どのように」という意味です。つまりこれらは全て「喉頭音」から始まります。人が会話を始めるときには、まず疑問文から始めるでしょう。「誰だ、お前は?」「何処から来た?」「何をしている?」のようなことですね。つまり、最初に生まれた言葉は疑問詞で、それらはまだ舌や唇をうまく使えない頃に生まれた言葉なので、喉頭音だというのが、仮説です。(大げさな説を唱えるつもりはないので、「推測」にしておきましょう)。

一方、鳥や猿は、「カーカー」とか「クークー」、「キャッキャッ」と我々の耳では聞こえます。いずれにしろ喉頭音しか出せません(今のところは)。先に述べた鳥の声を研究している人の言を借りると、喉だけで「ここに食べ物がある」「敵が来たよ」「逃げろ」とかを表しているそうですから、彼らも相当進化(進歩)しているのではないかと思います。

勿論イタリア語だけで推測するのは無理があるので、ラテン語を調べてみると、「何」はqui、「誰」はquis(主格、男性、単数形)、「何時」はquando、「どの」はque、「何故」はcur、「どのように」はquomodo、「何処へ」はquoなので、こちらも「カキクケコ」音が中心です。ギリシア語はどうかと言うと、H音やP音で始まっているのが多いようです。Hは喉頭音ですが、Pは唇を使います。従い、3000~4000年前からある言語では、ある程度以上の仮説が成り立つのではないかと思っています。

英語は、大分後に生まれた言語ですが、Why, What, Who, Where, Whenのいわゆる5Wの疑問詞は、Wから始まっています。1H(How)は、確かにHから始まっていますが、英語は残念ながら、、と言いたいところですが、実はもともとは、Hwy, Hwat, Hwo, Hwere, Hwenと書いていて、13世紀にHとWが入れ替わったという事が分かりました。つまり、全てHの喉頭音です。そういえば、Whyと書いてホワイ、Whoと書いてフーですから、読み方はH~の読み方です。ちなみに「ここに食べ物があるよ」の「ここ」も英語はhere、イタリア語はqui/qua ですから、なんとなく合っているじゃありませんか?