佐伯メソード

                佐伯智義先生のご冥福をお祈り申し上げます 2002年7月


佐伯智義先生: 早稲田大学フランス文学専修卒業。パリ大学、パリ大学付属音声学研究所、フィレンツェ大学、
ミラノ大学、チロル・ドイツ語学院、ライプチヒ大学ヘルダー・インスティチュート留学。パリ大学合唱団員。Air France,
Europentel, Office Français d'Exportation de Matériel Aéronautique勤務、フランス、ベルギー、スイス、オランダ、
イタリア、オーストラリア、エジプト、リビア、ビルマ等でビジネスに携わる。言語教育学者。評論家。元大学講師。
著書:「ヨーロッパ再発見」(講談社)、Le premier livre de français pour les Japonais「日本人のためのフランス語」
(大修館)、「科学的な外国語学習法」(講談社)、「英語の科学的学習法」(講談社)。


[私の願いは、英語であれ、アラビア語であれ、中国語であれ、何語でもいいですから、日本人が少なくとも一つの
外国語を会得することです。その語学能力によって、異国の文化や外国人を理解し、日本の文化や日本人を
外国人に理解させることが出来ます。さらに、日本や日本人を国の外から眺めることによって、自分自身をも客観
的に知ることが出来ます。
「1つの言語しか知らなければ、1つの言語も知らないことだ」とのゲーテの言葉は、この
ことを言っているのです。]  (「英語の科学的学習法」後書きより)


世界中の外国人語学教師の疑問「日本人は勉強熱心だが成績が良くない。なぜだ ?」
日本人と外国人の脳の違いを科学的に分析し、神経言語学をベースとして考案された「日本人のための
語学教育メソード」が佐伯メソードです。

日本語と英語、日本語とフランス語、日本語とイタリア語は翻訳によって完全に一致する言語ではない。
外国語和訳の習慣が、後々のトラブルの種となるのです。


英語の学習はまず発音から始めねばなりません。日本語の音素は20、英語の音素は45もあるのです。
日本語にない音素は日本人には聞き取れないのです。
そして、英語の文法分析をする神経回路を組織化せねばなりません。 難しい言い方かも知れませんが、
要は、英語は日本語と全く違う語順を持つが、非常に論理的なのです。従いその論理を理解し論理的に
話そうとする習慣をつければ、英語は難しくないのです。


[ノーベル賞受賞作家、大江健三郎の講演のテーマのように「日本語は、あいまいで不明瞭な(ambiguous)
表現を好む言葉」なので、私たちは論理的に考えることを苦手としています。(中略)日本と欧米の教育の
大きな違いは、この点にあります:欧米人は、論理に頼って勉強します。しかし、日本人は、すべて記憶に
頼るのです。欧米人はlogical(論理的)な話し方をしようと心がけていますが、日本人は、相手の感情に訴え
る話し方を好みます。しかし、
英語の上達を望むなら、論理的思考を身につけなければなりません。]
(「英語の科学的学習法」)