次は九段アカデミーの添削例や教材に基づき、フランス語学習者が文法的に間違いやすい例を10点上げます。
いずれも実際に受講生が間違って、それをネイティブ講師が添削した例になります。
- 受動態における過去分詞の性数一致の不備 主語が女性名詞の場合、受動態の過去分詞には「e」を付ける必要があります。例えば、「私の自転車(bicyclette:女性名詞)が持ち去られた」と言う場合、”Ma bicyclette a été emportée” とすべきところを、”emporté” と性一致を忘れてしまうミスが見られます。
- 地名(都市名)に対する前置詞と冠詞の誤用 都市名の前には通常定冠詞を置きません。そのため、「東京へ」は “à Tokyo” が正解ですが、”à la Tokyo” と冠詞を入れてしまう間違いが起こりやすいです。
- 「~するためのもの」を表す前置詞「à」と「pour」の混同 「何か読むもの」と言う場合、フランス語では “quelque chose à lire” と前置詞「à」を使います。これを目的語の「~のために」という直訳から “pour lire” としてしまうのは、不自然な語彙選択とみなされます。
- 所有表現の不自然な構築 「彼の誕生日」を表現する際、”anniversaire de naissance de lui” のように英語的な直訳に頼るのではなく、所有形容詞を用いて “son anniversaire“(または l’anniversaire de sa naissance)とするのが正しい文法と語法です。
- 動詞が要求する代名詞と前置詞の欠落 「彼にあらゆることを質問する」と言う場合、”questionner tout” ではなく、”le questionner sur tout” のように、直接目的語代名詞や必要な前置詞(sur)を適切に配置する必要があります。
- 同時進行を表す「Lorsque」と「Pendant que」の使い分け 「~している間(継続)」を表現する場合、「Lorsque(~の時)」ではなく “Pendant que” を使うのが適切です。例えば「駐車券を買っている間」は “Pendant que j’achète un ticket” となります。
- 過去の描写における「半過去」と「複合過去」の混同 過去の状態や描写を説明する際は、複合過去(a été)ではなく半過去(était)を用います。「それは~の家だった」と言う場合は “C’était la maison…” とするのが正しく、”Elle a été…” とするのは不適切です。
- 名詞と形容詞の性数一致(複数形) 「温かい食べ物(nourritures:女性名詞複数形)」と言う場合、形容詞も女性複数形にする必要があります。そのため “nourritures chauds” ではなく “nourritures chaudes” と一致させなければなりません。
- 国民や集団を指す際の定冠詞の欠落 「日本人にとって」のように国民全体を指す場合、無冠詞ではなく定冠詞を伴って “pour les japonais” と記述する必要があります。
- 数量表現における前置詞「d’ / de」の脱落 「40億年」のように大きな単位を伴う名詞を修飾する場合、”milliards années” ではなく “milliards d’années” のように前置詞の「de (d’)」が必要です。
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