Stramilanoというマラソン大会がミラノで毎年開かれています。私は過去6回参加しています。ほとんどが1992年からの駐在時代の5年間ですが、2016年にも久しぶりに参加しました。確かハーフのコースと10kmのコースがあり(5kmもあるようだ)ハーフは真剣に走る大会のようですが、10kmはまさにイタリアそのものの大会であるという感じ。2016年の大会は参加者が62,000人と東京マラソンをはるかに凌ぎますが、多分10kmのコースに50,000人くらい参加しているのではないかと思われます。何故イタリアそのものの大会か?というと、このレースは、勿論100人か200人くらいは真剣に順位を競って走っていますが、残りはお祭りです。
まず、2016年の大会から言うと、スタートの合図(が聞こえたかどうかも定かでないが、定刻がその時間だとすると)から、私たち(このレースには日本から九段アカデミーの受講生4人と共に参加)がスタートするまでに30分以上はかかったでしょう。それまで全く前の方が動かなかったくらい、大勢がDuomo広場とその前の通りにひしめいていた。日本のマラソン大会でも号砲から出発まで10分程かかる大会に出たことはあるが、30分はない。つまり、10㎞レースだと速い人はもうゴールに着いているのだ。日本だと早く走りたいので、後ろから押す感じがあるが、イタリアでは人を押すことはないので、余計時間がかかるのだろう。イタリア人は決して道路を走ったり、エスカレーターを歩いて登ったりしませんから。
そして、このマラソン大会は最初は皆少しは走っているが、1㎞あたりからは、皆歩く。話しながら歩く。つまり、5万人が話をしながら、10㎞を歩いている、そういうレースです。私はこれを見て、世界最大の歩くディスカッション大会だと呼んでいる。勿論時々走ったりはしているのだが、、。途中に給水所があるが、ここは給水所というよりも、お菓子や果物、パンなどが置いてある。皆ここで休憩するが、そのあとは三々五々という感じで、帰宅するが多くいます。いや、恐らく6~7割くらいはゴールまで行きます。ゴールへ行くとメダルを貰えますから。しかし、3~4割の人は、適当に走ったら(歩いたら)帰宅します。将に市民大会を地で行っている感じです。
もし、興味があれば是非参加してみてください。天気が良ければ、ミラノの旧市街の車道をぐるっと歩けます。Duomoから始まって、Porta Veneziaを通りNaviglioのそばを通り、Sempione公園を通ってその中にある競技場までのコース。ミラノ市内観光が出来ますよ。尚、Straというのは、「例外的な」「異常な」「~を越えて」と言った意味を持つので、Stramilanoは「ミラノを越える」という意味なんでしょうね。straを使った言葉には、straordinario 日常を越えた=並外れた=特別の、straniero 外国の、外国人などの単語があります。
日本語の表現や、日本人が感じることとイタリア語が似ているというものがあります。例えば、chiacchierare ”キアッキエラーレ”は、ペチャペチャおしゃべりをする、という意味です。私は「キャッキャッと言う」と覚えています。coccolare ”コッコラーレ”は可愛がるという意味です。coccolo-coccoli-coccola-coccoliamo 何となく可愛がると言う気がしませんか? accarezzare ”アッカレッザーレ”は、「なでる」「愛撫する」という意味。これも昔意味を知らなかった折、ある犬を連れたイタリア人男性が、寄って来た女の子にAccarezzalo! と言っていて、言葉の雰囲気から「なでていいよ」という意味だとピンときました。bocciare“ボッチャーレ”は、オリンピックの種目にボッチャがあり、それと同じですが、動詞として使うと、「試験に落ちる」とか「車が衝突する」の意味があります。なんとなく分かりますね。
例えば、nippomaniaco 、nippo(n)が入っていますから、日本と関係があります。「日本マニア=日本ファン」の意味です。alcolizzarsi は動詞です。意味は「酔っぱらう」です。アルコールが入っていますから。ubriacarsi という言葉が出てこない時は、こちらが楽ですね。次の単語はいかがでしょう。sushiare。勿論スラングであり、最近の言葉ですね。「お寿司を食べに行く」という意味です。Sushiamo? 「お寿司食べに行こうか?」という風に使います。こういう単語の作り方では、日本も負けてはいませんね。ちょっと古い言葉では「エガワル」なんていうのがありましたね。若い人は分からないでしょうが、昔「江川選手」がドラフトで阪神に行くことになったのに、突然野球協約の裏をかいて巨人に行くことになったため、なにがなんでも自分がやりたいことをやることを「エガワル」と言いました。逆に最近の若者の省略したカタカナ言葉はどういう意味なのかおじさんはさっぱりわかりませんが。