イタリア語のみならず、外国語を学習するには、読み、書き、聞く、話す、そして文法など基本的なやり方があります。
それに加え、単語を覚える、イディオムを覚える、といった基本的なやり方を補佐する方法が2番目です。
そして、3番目には文章として、誰かの名言とかことわざという学習の方法があります。ことわざには、イディオムとはまた違った特別な言い方がありますし、会話の中でもしことわざが出てきた場合、もし知らなければ全く分からないということが起こります。従い、イタリア人が良く使うことわざは知っていると、お互いの理解にとても役に立ちます。
「Proverbi d’Italia」は、九段アカデミーから2018年に出版したイタリア語のことわざ辞典です。その中から抜粋して、少し説明を加えながらこのページで紹介していきます。ことわざは、世界共通のものが多くありますが、表現が違うところが面白い。表現の違いによって、微妙にニュアンスの差も生まれますが、それは、それぞれの言葉や文化・歴史の特色でしょう。そういうところを感じながら読んで頂ければ幸いです。
1.Acqua lontana non spegna il fuoco. 「遠くの水は火事を消せない」 これは、水があっても近くになければ火を消せない=遠くにいれば助けることが出来ない、ということで、日本語の該当することわざは、「遠くの親戚より近くの他人」または「二階から目薬」(ちょっと意味することは異なるが、もどかしい事の喩えゆえ、共通点はありそうだ。)を挙げておきます。
2.Acqua passata non macina piu`. macinareは 粉を挽くこと。つまりこの場合は水車(mulino ad acqua)を想像していただければ良い。直訳では、「過ぎ去った水は粉を挽かない」は、水車を通り過ぎた水は最早や粉を挽かないという意味になる。日本語のことわざなら、「覆水盆に返らず」「去るものは追わず」「済んだことは水に流せ」などが近いことになる。
今回はalbero(木)を使った諺を一つ紹介します。
3.Albero spesso trapiantato mai di frutti e` caricato. trapiantareは「植え替える」mai di fruttiはことわざに良くある文章の倒置で、文意を強めたり、韻を踏ませたりするときに使われます。普通の文章なら、Albero spesso trapiantato e` mai caricato di frutti. となりますが、これでは文章にアクセントがありませんね。
さて、いつものように直訳は「良く植え替えられる木には実がならない」となります。意味は「仕事を良く変える人は成功することが出来ない」という意味です。日本語で「転石苔むさず」とは、①職業や住所を良く変える人は財産を気づくことが出来ない、という意味と②活発に動いている人は、世の中に取り残されることがない(苔がつかない)という意味の2つがあるそうですが、このイタリア語の意味は①の方のようです。
4.Al bisogno si conosce l’amico. 助けが欲しい時に真の友を知る。まさかの時の友こそ真の友。
英語では、A friend in need is a friend indeed. と韻を踏ませてあります。
5.Chi non ardisce, nulla fa. 虎穴にいらずんば虎児を得ず。 危険を冒さないものは何も出来ない。
ardire (di~) =危険をおかして~をする
6.Asino che ha fame mangia d’ogni strame. 「溺れる者は藁をもつかむ」
原語の訳は、腹が減ったロバは、どんな干し草も食べる。「腹が減ったら何でも食べる」から
7.Batti il buono, e lui migliora. Batti il cattivo, e lui peggiora. 「バカにつける薬はない」
原語は、良い子を鍛えれば成長する。悪い子を鍛えても更に悪くなるだけ。buonoは善人、cattivoは悪人のこと。battereは叩く。従い、「善人(頭の良い人)を叩けば(鍛える)良く鳴るが、悪人(頭の悪い人)を叩いても何にもならない。」
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